セミナー情報

文字情報技術促進協議会 年次特別講演会(2023)

本年は特別講演に加え、パネリストをお招きしてパネルディスカッションも開催いたします。

  • プログラム
16:30~17:00

『文字サイズの標準化の歴史をたどる』

西洋式の活版印刷術は1440年代にヨハネス・グーテンベルクが発明し、以後全世界に伝搬し、書物の在り方を変え、時間と空間を超えるコミュニケーションの道具としての書物の可能性を大きく拡大し、近代社会の形成に大きな役割を果たしました。
活版印刷術の特質は、文字の形の定型化して、それを鋳造技術を使って複製し、印刷の版として用いたことにあります。

 スマートフォンやパソコンが広く普及した現代では、ソフトウェアツールを用いて、誰もが電子メールを送り、SNSに投稿し、文書を作成、印刷、配布し、デジタルカメラで撮影した高品位な画像を加工して利用しています。
書物や手紙や文書の姿は大きく変化しましたが、そこで使われるデジタルフォントも、定型化された文字をデジタル情報の形で複製して印刷や表示に利用するという本質に変わりはありません。今日、ワープロソフトを使うときに「本文は〇△明朝体の10ポイントにして」などと、文字の大きさを指定することは日常茶飯事です。

しかし、そこでいう「ポイント」とは何なのでしょうか。
「文字の大きさの単位?」ということは推測できますが、なぜポイントを文字の大きさを測るために使っているのか。
ほとんどの人が知らないで使っているに違いありません。
この短い講演では、その「ポイント」の歴史について解説することにいたします。

講師
アドビ株式会社 日本語タイポグラフィ シニアマネージャー
山本 太郎

17:00~18;30

『日本のITと行政との接面での《外字》とは何か』

地方自治体の20業務標準化2025年度末を期限に進んでいます。
業務標準化の基盤となるデータ項目要件・連携要件を定める上で、文字の要件は重要なピースの一つです。
デジタル庁は文字情報基盤を拡充したMJ+」の策定・活用を打ち出しており、その動向に注目が集まっています。

そこで、デジタル庁で20業務標準化を推進する前田みゆきさん、APPLICで長らく電子政府・電子自治体の推進に携わっている吉本明平さん、ベンダー代表として、日本マイクロソフトで日本語処理を統括する田丸健三郎さんに、そもそも行政における「外字」とは何か、「MJ+を2025年度末までに実現する上での課題は何か」について、大いに議論して頂きます。

パネリスト
デジタル庁 地方業務システム基盤チーム プロジェクトマネージャー
前田 みゆき

一般財団法人全国地域情報化推進協会(APPLIC) 企画部担当部長
吉本 明平

日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 ナショナルテクノロジーオフィサー
田丸 健三郎

モデレーター
一般社団法人文字情報技術促進協議会 代表理事・会長
小林 龍生

開催日:2023年5月8日(月) 16:30 ~18:30
場 所:日本マイクロソフト株式会社・オンライン配信(Youtube Live・ZOOM)

主 催:一般社団法人 文字情報技術促進協議会

一般社団法人 全国地域情報化推進協会(APPLIC)主催セミナー

9/6(火)に開催されました、一般社団法人 全国地域情報化推進協会(APPLIC)主催セミナーに弊会より理事3名が登壇いたしました。

国の「デジタル社会の実現に向けた重点計画」に基づいて推進されている地方公共団体の業務標準化に際して、多数の人名・地名用外字の扱いについて関心が高まっています。

本セミナーは、APPLIC会員(地方公共団体および関係ベンダー等)に対して、業務標準化に関する文字の要件について、歴史的経緯・最新の政策動向を含めた種々の切り口から解説したものです。

プログラム

 

「文字コード基礎から文字情報基盤整備事業について」

講師
日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 ナショナルテクノロジーオフィサー
田丸 健三郎
 

「政策動向と外字の関係と課題」

講師
日本電気株式会社
袴田 博之
 

「外字と印刷の関係と課題」

講師
凸版印刷株式会社 部長
田原 恭二
開催日:2022年9月6日(火) 14:00 ~17:00
場 所:オンライン

主 催:一般社団法人 全国地域情報化推進協会(APPLIC)

文字情報技術促進協議会 年次特別講演会(2022)

プログラム

15:50~16:30

『石井茂吉翁と石井明朝体をめぐってー初期写植機時代のタイポグラフィ全般ー』

まさに「プランドハプンスタンス」とも言える写真植字機の発明にともない、情報伝達の要となる文字づくりに、人生の生涯の使命として位置づけ情熱を傾注した石井茂吉翁。
その歩みを「石井文字」として総称される「石井明朝体」をベースに、フォントデザインのテクニカルな面はごく概論的に、「文字の用と美」を、当時の印刷・出版の文化史にからめ、総論的な観点から石井茂吉翁の後世に伝授した功績を話させていただきます。
 
講師
元株式会社写研/社長室直属/営業企画宣伝本部本部長
杏橋達磨
16:30~17:10

『現代に生きる「大漢和辞典」』

昭和の初めに編纂が開始され、第二次世界大戦をはさんで昭和35年に刊行された『大漢和辞典 全十三巻』。その後修訂・増補が行われ、平成12年に全十五巻となって七十年におよぶ編纂作業を終了した。「最新の研究成果が取り入れられていない旧漢学の集大成」という声もあった大漢和辞典が、今日なお命脈を保ち続けているのは何故か。辞書の三大要素(規範性・機能性・可読性)に照らして考えてみる。
合わせて、大漢和辞典の新たな姿である「デジタル版」「Web版」を紹介する。
 
講師
大修館書店OB
池澤正晃
大修館書店 デジタル事業開発部
山口隆志
開催日:2022年5月25日(水) 15:50 ~17:10
場 所:オンライン配信(YouTubeライブ、およびZOOM)

主 催:一般社団法人 文字情報技術促進協議会

参加申し込み:登録受付は終了いたしました。

文字情報技術促進協議会 年次特別講演会(2021)

プログラム

16:30~17:15

『自治体システム標準化と文字情報基盤』

昨年公表された「住民記録システム標準仕様書」において文字情報基盤が採用されました。これにより、今後は自治体が利用する他のシステムにおいても、文字情報基盤の採用が広がることが期待されます。現在進められている自治体システムの標準化と文字情報基盤の関係についてお話いたします。

船橋市役所 情報システム課長補佐

千葉 大右

17:25~18:10

『表記辞書の改定とコーパス』

表記辞書は、どう書いたら良いか迷いそうな単語を集めて、適切な書き方を示した辞書です。文字種選択、送り仮名、仮名遣い・外来語の表記、同音異義語・異字同訓、漢字の字形など、日本語表記の複雑さのために成立した、日本語に独特のジャンルの辞書と言えます。2010年の常用漢字表改定時に、講演者が監修した表記辞書改訂の経験を述べます。

人間文化研究機構国立国語研究所 准教授

高田 智和

開催日:2021年3月12日(金曜) 16:30 ~18:10  ※途中10分休憩を挟みます。
場 所:オンライン配信(YouTubeライブ、およびZOOM)
主 催:一般社団法人 文字情報技術促進協議会
参加申込 登録受付は終了いたしました

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文字情報技術促進協議会 年次特別講演会(2019)

プログラム

16:20~17:10

『デジタルアーカイブ利用技術とフェイクニュース』

遅ればせながら日本でも、美術館や博物館、図書館などを中心に所蔵資料のデジタル化と公開が始まりつつあります。それらはデジタルアーカイブと呼ばれ、従来から文書館などが取り組んできた公的文書のアーカイブに止まらず、より多様なデジタル情報が2次利用可能な形で提供されています。 ここでは、しばしばサイロ化しがちなデジタルアーカイブを柔軟に相互接続して利用するための技術を紹介して、それらがフェイクニュースに対抗していく手段のひとつであることを述べます。

国立情報学研究所教授/東大大学院情報理工学系研究科教授

高野 明彦

17:10~18:00

『新元号国際標準化秘話』

新元号に対応する合字のユニコード/UCSの符号位置は、U+32FFとして、基本多言語面上に確保することで、国際的な合意が成立しています。新元号名が決定するはるか以前に、どうしてこのようなことが可能になったのでしょうか。 JIS X 0213とUCSとの関係など、日本はかつて国内規格と国際規格の整合性を確保する局面で、幾度となく苦い失敗を積み重ねてきました。今回、新元号に係わる国際標準化活動が、たいへん順調に進んだ陰に、多くの失敗と苦難の歴史があったこともみなさんにお話させていただきます。

文字情報技術促進協議会会長/元ISO/IEC JTC1/SC2議長/元Unicode Consortium Director

小林 龍生

開催日:2019年2月22日(金曜日) 16:20 ~18:00 (16:00 受付開始)

場 所品川フロントビル会議室

交通アクセス:品川駅港南口 徒歩3分

主催:文字情報技術促進協議会(CITPC)

※個人情報のお取り扱いについて こちらをご覧ください。

参加申込 :登録受付は終了いたしました

テーマ:『文字と情報処理の変遷とこれから』 ~知っておくべき自然言語処理と漢字の世界~

開催の趣旨

来年5月1日の改元まで半年となりました。多くのIT企業が直面する改元作業には多くの課題と作業が伴います。
この度、日本マイクロソフトとアドビの担当者をお迎えしITの根幹であるWindows製品とフォントに関する最新のロードマップと留意事項をお話しいただきます。
また主要ITベンダーと自治体担当者を交えたパネルディスカッションを行い改元対応の実状や問題点についても議論します。

 プログラム

13:30~受付開始(敬称略)
14:00~文字情報技術促進協議会 会長あいさつ小林 龍生
14:10~

『新元号対応で求められる開発、展開と運用における対応』

改元まで残すところ僅かになってきました。新元号対応においては、平成元年では考慮が不要であった平成と新しい元号の混在期間における対応などデザイン、実装において様々な考慮が必要です。単体テストだけでは新元号への対応は十分ではありません。例として、新元号対応済みシステムと未対応システム間における相互運用、システム更新の順番など単体システムの評価だけでは見えてこない、様々な課題が挙げられます。
本セミナーでは、考慮すべきシステムデザイン、実装、相互運用、そしてシステムの更新手順に加え、新元号対応におけるマイクロソフトの計画、およびスケジュールについてご説明します。

日本マイクロソフト
田丸 健三郎
15:00~

『日本語OpenTypeフォントの新元号の合字対応:アドビの提案』

新元号の合字を追加するために、日本語フォント用のグリフセットのデファクトスタンダード「Adobe-Japan1文字コレクション」の15年ぶりの改訂が予定されています。

アドビの提案には、新元号の合字の追加とそれにともなうフォント内テーブルの変更、フォント名の付け方のガイドラインなどが含まれます。

今回のセッションでは、フォント開発にあたっての新元号対応の具体的方法の指針およびAdobe-Japan1の拡張についてのアドビの現時点の考え方を説明します。

アドビ
山本 太郎
15:30~パネルディスカッション、質疑応答
テーマ「新元号対応の実状について」

モデレータ:小林会長
パネリスト:
日本マイクロソフト 田丸健三郎

大田区 福祉管理課 遠藤芳行

港区  情報政策課 日野麻美

船橋市 戸籍住民課 千葉大右

石巻市 情報システム課 千葉俊介

16:30~終了 
17:00~完全退館 

主 催:文字情報技術促進協議会(CITPC)

開催日:2018年12月6日(木) 14:00 ~16:30

場 所TKP東京駅日本橋カンファレンスセンター

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参加申込 :登録受付は終了いたしました

※本セミナーがメディアで紹介されました!  記事はこちら

文字情報技術促進協議会 年次特別講演会

テーマ:『文字と情報処理の変遷とこれから』 ~知っておくべき自然言語処理と漢字の世界~

開催の趣旨

今日使用されている文字、自然言語処理技術の多くは創世記に研究され、コンピューターが
普及するに従い身近に活用されるようになってきました。これら技術の変遷をたどり、これからについて考えます。
また、コンピューター、スマートフォンの普及とともに使用頻度が増えている漢字の世界について考えます。

 プログラム

 (敬称略)
司会進行文字情報技術促進協議会 会長小林 龍生
15:00~15:45

『IT技術の変遷と自然言語処理』

コンピューター技術の発展は目覚ましく、この数十年で自然言語処理におけるアプローチは大きく変わってきました。 一方で多くの技術は1960年から1970年代に研究され、現在も広く活用されています。当セッションでは IT技術の変遷を振り返りつつ、自然言語処理がどのように進歩してきたのか、どのようなチャレンジがあったのかを お話しさせていただき、今後の皆さんの研究開発の参考にしていただければと思います。

元京都大学総長 / 元独立行政法人情報通信研究機構理事長 / 前国立国会図書館長 / 国際高等研究所所長

長尾 真

15:45~16:30

『新字源の改定をめぐって』

パーソナルコンピューターやスマートフォンの普及によって、覚えにくく書きにくかった漢字への人びとの意識がかわり、 多くの人がごく気軽に、難しい漢字を使って文章を書くようになった。このように漢字使用の頻度が爆発的に増大する際に あらためて要求されるのが、漢字の意味や使い方に対する一層正確な理解である。新字源の改定について紹介する。

京都大学名誉教授

阿辻 哲次

16:30~16:45

休憩

16:45~18:00

パネルディスカッション「情報処理と文字の今後」

元京都大学総長 / 元独立行政法人情報通信研究機構理事長 / 前国立国会図書館長 / 国際高等研究所所長

長尾 真

京都大学名誉教授

阿辻 哲次

文字情報技術促進協議会 会長

小林 龍生

慶応大学政策・メディア研究科特任教授 /ISO/IEC JTC1/SC34/WG4(OOXML) コンビーナ

村田 真

【モデレーター】 日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 NTO / 文字情報技術促進協議会 事務局長

田丸 健三郎

 

開催日:2018年2月22日(木曜日) 15:00 ~18:00

場 所TKP品川カンファレンスセンター

交通アクセス:
●JR京浜東北線 品川駅 高輪口 徒歩1分
●JR山手線 品川駅 高輪口 徒歩1分
●JR横須賀線 品川駅 高輪口 徒歩1分
●JR東海道本線 品川駅 高輪口 徒歩1分
●東海道新幹線 品川駅高輪口より 徒歩1分
●京急本線 品川駅 徒歩2分

主催:文字情報技術促進協議会(CITPC)
協力:一般社団法人日本電子出版協会

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参加申込 :登録受付は終了いたしました

文字情報基盤国際標準化シンポジウム

テーマ:『激変する文字コードの世界。とりのこされないために。』 ~ご存知ですか?ユニコード・IVS~

開催の趣旨
行政分野で利用される約6万文字の人名漢字を整備する文字情報基盤整備事業の国際標準化活動が、2017年度中に達成されます。
これを記念してシンポジウムを開催します。

プログラム

 (敬称略)
司会進行文字情報技術促進協議会 会長小林 龍生
13:30~14:00『最新情報!文字コードと日本語処理の仕組み』文字情報技術促進協議会 事務局長/導入支援部会長
(日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員
ナショナルテクノロジーオフィサー)
田丸 健三郎
14:00~14:30『文字情報基盤と国際標準化』ISO/IEC JTC1 SC2議長/情報処理推進機構(IPA)
国際標準推進センター長
田代 秀一
14:30~15:10『政府におけるデータ標準化の取組』内閣官房 政府CIO上席補佐官/経済産業省
CIO補佐官
平本 健二
15:10~15:30『「市区町村が使用する外字の実態調査」と文字標準化への期待』地方公共団体情報システム機構(J-LIS)
個人番号センター長
(元 総務省高度通信網振興課長)
藤原 通孝
15:45~17:00パネルディスカッション :『文字情報基盤が変える情報処理の明日』
モデレーター文字情報技術促進協議会 会長小林 龍生
パネリスト内閣官房 政府CIO上席補佐官/経済産業省
CIO補佐官
平本 健二
ISO/IEC JTC1 SC2議長/情報処理推進機構(IPA)
国際標準推進センター長
田代 秀一
日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員
ナショナルテクノロジーオフィサー
田丸 健三郎
石巻市 情報システム課 主査千葉 俊介
CITPC導入支援部会(ベンダー代表)
(ウィングアーク1st株式会社 営業・ソリューション本部 営業統括部 グループマネージャー)
直江 優

 

開催日:2017年12月1日(金曜日) 13:30 ~17:00

場 所:TKP赤坂駅カンファレンスセンター ホール13A

主 催:文字情報技術促進協議会(CITPC)

後 援:経済産業省、情報処理推進機構(IPA)

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参加申込 :登録受付は終了いたしました

3月勉強会(会員限定)​

講演:『アップルの日本語文字セット・フォントの歴史』

1989年アップル入社。以降日本で10年、米国本社で16年、主に日本語や アジア言語のための国際化に貢献し、2015年卒業。
主な業績に、インライン入力の仕組み、日本語入力のための キーボード、プロフェショナル用文字セット規格、ヒラギノ書体の バンドル、タッチスクリーンデバイス上での日本語入力ユーザー インターフェース、日本語入力ライブ変換。また絵文字の国際化および電子書籍の国際化に貢献。

開催日:2016年3月15日(火曜日) 16:00 ~

場所:日本マイクロソフト品川本社 31階 セミナールームB

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