田原 恭二

凸版印刷株式会社

1.時代は変わる

「ついにその時が来たかも知れない」そう思ったのは、2010年にアップルが発売したiPadを触ったときだった。

そのころ日本のデジタルコンテンツ市場は、電子出版関連の新たな動きが蠢きはじめていて、 電子書籍の国際標準フォーマットとして最もポテンシャルが高いとされているEPUBの次の バージョンには、縦書きやルビをはじめとする日本語レイアウトの要件を追加する検討が 行われるなど、コンテンツにひもづくさまざまな仕組みが、ウェブ技術を中心としたオープン スタンダードなものを志向して変わろうとしていた。

いっぽう、これまでの書体開発は、金属活字でもデジタルフォントでも、歴代のシステムや 仕組みで対応可能な技術水準の枠内で、市場ニーズに適した文字づくりが行われてきた。ただ、 時代は変わり技術は進歩していくため、書体という文化性を考えれば、いったん完成した書体も、 時代が変われば、そのつど時代にあった手直しが必要になるものだ。

iPadやその周辺の動きによって、時代の変化を感じとった私たちは、企業マインドとでも呼ぶ べき自社のオリジナル書体(凸版書体)を、このタイミングで見直さなければ、この書体は忘れ去られ、 いずれ廃れていくだろう。そう漠然と思っていた意識の塊は、いつしか輪郭をもった時計の針のようになり、はっきり動きはじめているのを感じていた。

「凸版書体を立て直す必要がある」ついにその時がきたのだ。

 

2.凸版印刷のオリジナル書体

二瓶義三郎にへいよしさぶろう 氏はベントン技師として昭和のはじめに東京築地活版製造所から 凸版印刷へ移ってきた技術者で、1956年(昭和31年)に凸版書体を造った人物だ。

凸版書体が誕生した昭和30年代の日本は、国語施策や日本語教育において、ひらがなやカタカナの 形が変わろうとして揺れ動いていた時代だったが、二瓶は一歩先を見つめ、平明単純で誰にでも 書けそうな文字を理想とかかげて凸版書体を造り上げている。ひらがなの「そ」「さ」「き」などを 見るとよくわかるが、運筆の脈絡を取り去ったすっきりとしたデザインは他に類を見ず、いまでも凸版書体の大きな特徴になっている。 その後、1960年代の高度経済成長を背景に、市場のコンピューター化が進むと、凸版書体も金属活字 からビットマップフォントへ移植され、富士通のメインフレームで稼働する自社のオリジナル 組版システム(CTS)に搭載されるようになっていく。

さらに1990年代に入ると、フォントはアウトライン化が行われ、より高品位になり、QuarkXPressや EDIANなどの組版システムでも使われるようになっていった。ただ、いずれの場合も、凸版書体は自社で 使われる専用書体であり、市販される書籍などでよく見かけるわりには門外不出の書体だった。

こうして、誕生してからおよそ60年ものあいだに、幾度かの改修を経ては時代の変遷を乗り越えてきた 凸版書体だったが、プロの目から見れば、経年によるデザインの劣化や、時代が求める品質への対応力の 限界などが徐々に顕在化しており、デジタル時代の表現にも十分対応可能な書体へ昇華させるためには、 おおもとの字母から大きな改修が必要な状態になっていた。

 

3.開発チームの誕生

InDesignのような市販ソフトウェアが、ページレイアウトツールの主流になると、日本語フォントも フォントベンダー各社が広く販売するようになり、DTP制作はデザイナーと編集者と印刷所の三者間で 制作データをやりとりしながらのワークフローへとシフトしていった。品質保証の観点から、共通の 運用ルールが設けられ、お互いに同じバージョンのDTPソフトと同じフォントを揃えて制作を行う スタイルが定着していく。

このように、ワークフローや各社の役割が徐々に変わっていく中で、もともと印刷所の中にもあった フォント開発部隊は、再編や規模の見直しが行われていった。

こうした状況で、凸版書体の改刻を字母から行うには、外部の協力が不可欠である。 そこで、ご相談したのがヒラギノや游書体などの書体設計者である字游工房代表のとりのうみおさむ 氏で、飯田橋の寿司屋や高田馬場の事務所などで相談をかさね、同じく字游工房のとうちか 氏、欧文担当としてShotype Designのおかくにひこ氏が 書体設計を引き受けてくれることになった。さらに、監修者として書体デザイナーであり印刷史研究者の 佐藤タイポグラフィ研究所代表のやまひろ氏と、ブックデザイナーで コズフィッシュ代表のしん氏のお二人にも快諾をもらい、最強の布陣で 凸版書体改刻チームが誕生した。

 

4.試作と方向性

前人未到の地を追い求めるときにこそ生きることに触れるのかも知れない。幸運にもそんなテーマを 担当することができたなら、知恵をしぼり邁進してそれを楽しむべきだ。

2012年は試作の年になった。今後の高額な投資に対するリスクヘッジと、安定した成果を確実なもの にするため、1年をかけてデジタル表現にも適し、凸版書体らしい方向性を導き出す必要があったからだ。

今回開発する書体ラインナップは全部で5書体。基本セットと位置づけられる書体を開発することが 決まっていた。内訳は本文用が3書体、見出し用が2書体の計5書体である。(図表1)

本文用は、明朝が縦組みの可読性を、ゴシックが横組みの可読性を第一に考えるコンセプトでタイプ デザインの拠りどころを作っていった。

ウェブのようなデジタル表現では圧倒的に横組みが多い。しかし、横組みの日本語の文章をテンポよく 読めて、内容が伝わりやすい書体が少ないと感じていた。デジタル時代の表現にも十分対応可能と 唱うからには、横組みの可読性対応が不可欠だと考え、本文用ゴシックはその役割を担っている。

いっぽう見出し用書体は、大きなサイズで使われ、視線を惹きつけるインパクトを大事にしたいと考え、 本文用とは骨格を変えることに決め、自社で保有していた36ポイント活字をベースに書体のイメージを膨らませていった。

金属活字のころは、活字のサイズや太さに合わせて、文字の骨格を変えることはよくあった。ところが デジタルフォントになり、文字のサイズや太さなどが容易にコントロールできるようになると、その あたりが少し整理整頓され過ぎてしまった気がする。

工業製品が画一になることによる品質安定のいっぽうで、退屈さの助長に見えはしないか。読むことを 通じて人との接点を持つ文字は、フルデジタルの環境でも、どこか人間くさく、息づかいが感じられ るような要素が必要だと思う。 人間にとって自然なカタチだ。

そんな身体的なタイプデザインの先に、私たちが求める可読性があるのかも知れないと考えていた。

 

5.仮説の確認

試作フォントが完成した。私たちは、私たちの仮説が読者に受け入れられるものかどうかを確かめるべく、 世代の違う男女100人を対象に調査を行った。(図表2)

書体に関しては、読む側は保守的であり、いままでをベストだと思うところがあるようだ。しかし、 試作フォントの評価は、初出にもかかわらず良好だった。可読性の相対評価では、試作の明朝が1位、 ゴシックは2位と、十分手応えがあるものだった。

また、同時期に行った有識者評価でも「読むリズムを重視したデザインは可読性が高く、そのアプローチを 支持する」「欧文の雰囲気もよく、特にゴシック欧文のセリフ付きも落ち着きがあってよい」などと好評だった。 方向性は間違っていない。

そう確信し、いよいよ本開発の準備に取りかかっていった。

 

6.海へ

2013年の4月からいよいよ本開発がはじまった。私たちは小さな所帯ながらも、未来を灯す 二人の船頭と強力な動力を備えた船で、3年の航海へ滑り出していったのである。

とはいえ、一般的な書体開発から見れば、3年間で5書体を作るのは異例の開発スピードといえる。 割り算をしてみればすぐにわかるが、だいたいひと月で2,500から3,000文字を作る必要があるのだ。 フォントの文字セットのように、まとまった文字を同じコンセプトでバランスよく造るという性格上、 人海戦術には限界があり、字游工房を中心に文字制作にたずさわった方々の頑張りにただただ 感謝するほかはない。

鳥海さんからは「俺たちを殺す気か!」と、監修会議のたびに半分冗談ともつかないギャグが 飛び出した。大変だったと思う。

当然1書体ずつしか作れないため、完成したものから順に市場へ提供していくことにした。 開発する書体の順番は、印刷物や電子書籍などで使われるニーズと、提供のタイミングを 考慮して、図表3の通りとした。

 

7.ブランドへの道

現在のDTP制作のように、ソフトウェアやフォントを揃えて共同で作業を行うスタイルが 一般的である以上、開発したフォントの一般販売を考える必要があった。さらに、広く認知 されて、広く使われる状態にしなければいけない。

そのためには、これまで門外不出で謎だった凸版書体を、もっとオープンにして誰でも手に 取りやすくするとともに、利用価値を認めてもらえるようなブランドとして確立させる必要が あると考えていた。

 

7.1.書体名

「文久体」という名前には、文字による言語コミュニケーションで、永久に使われる書体を 提供したいという思いが込められている。

小学生が習うやさしい漢字を使い、その漢字を並べてみれば、振り子のように左ハライと右ハライが 交互に現れるリズミカルなカタチの面白さがあり、音にして口に出せば、リズムや拍の心地よさ があるなど、五感に響く複数の要素をブレンドし、50年先も、100年先も人々の記憶に残る シンボリックな名前として考案されたものだ。

監修の小宮山さんからは、あの上海美華書館が今に続く日本語の活字を作り上げたのがちょうど 文久年間で、時代の変化に対応させるというこのプロジェクトのコンセプトとマッチしていい 名前かも知れないとコメントをいただいた。さすがである。

 

7.2.フォント流通チャネル

利用者へきちんと凸版文久体を届けるための流通チャネルが必要だったが、これはモリサワさん へライセンス提供することによって実現できた。MORISAWA PASSPORTユーザーに対して、毎年の アップデートで凸版文久体が届けられるということは、フォント流通チャネルを持っていない 私たちにとっては、チャネル開拓プロセスのショートカットであり、大きなステップアップとなった。 利用者から見ても、契約中のフォント製品以外を新たに購入しなくても、凸版文久体が使える ようになることはメリットに思えた。

2014年9月、待望の凸版文久体第一弾「凸版文久明朝」がモリサワから販売がはじまった。

 

7.3.口コミとぶんきゅうくん

ツイッターなどを使って口コミで凸版文久体を知ってもらう考えは当初からあり、 とくに若い人たちの間では有効な手段であるから積極的に取り組んだ。いずれ ウェブの世界も書体を選んで使う時代がくると思う。そのとき、中心となって 担っていくのは、彼らのような若いクリエーターだからだ。そんな彼らへの訴求は大事なのである。

「ぶんきゅうくん」は祖父江慎画伯による傑作で、頭が凸版印刷の「凸」のカタチ、 脚はいつもクロスして、全体のポーズはつねに「文」になっているのが特徴の、 表情ゆたかなキャラクターだ。

図表4.ぶんきゅうくん

このぶんきゅうくんが、みんなのタイムラインで最新情報やメイキングなどを つぶやき、書体見本帖ではストーリーテラーに扮して面白おかしくナビゲートし、 ヤングのドキドキワクワクを演出するのである。

書体の伝統性やアカデミックな側面を重視する人たちからは、「書体にゆる キャラがいるなんて邪道だ」などと怪訝な顔をされることもあったが、ぶんきゅうくん によって凸版文久体の世界観が膨らみ、若者の支持を集め、一定の認知がひろがって いるのも事実で、なにより前代未聞でおもしろい。それでいいのだ。

 

8.問題発生

問題が発生した。岩田母型製造所(現在の株式会社イワタ)と当社との古い取引 記録が出てきたのだ。その中に36ポ活字製造の受発注記録があり、「そ」「さ」 「き」などの凸版書体の特徴を色濃く表す文字については、運筆の脈絡を取り去った 形の文字を、特別に注文しているようだった。

これは何を意味するかというと、つまり凸版文久見出し明朝と見出しゴシックが ベースにしようとしている当社保有の36ポイント活字が、当社のオリジナルデザイン ではないということである。なんてことだ! これには困ってしまった。

そのあと断片的に知り得た情報をつなぎ合わせて推測するとこういうことのようだ。

「当時の凸版印刷は、大きなサイズの活字を鋳造する設備を持たず、必要に応じて 岩田母型などの外部へ製造を委託して対応していたのではないか」ということである。 結局、このとき凸版文久見出し明朝と見出しゴシックは、新たにデザインし直す ことにして、いまのデザインに落ち着いている。

結論からいえば、このデザイン変更は正解だった。

私たちは仕掛かっていた見出し書体の制作をすべて止め、原点に立ち返り、これまで あまりデジタル化が行われていなかった築地体の一号、二号、三号の流れを汲み、 そこから重力やスピード感、緩急などの要素を、身体的なカタチとして取り入れ、 伝統的でありながら現代の時流に合う書体へとイメージを膨らませていった。

 

9.凸版文久体見本帖

2015年には本文用の明朝とゴシックが揃い、ラインナップも3書体に広がるため、 デザイナーへ紹介するツールとして凸版文久体見本帖の企画・制作に取り掛かった。

 

9.1.二枚の写真

巷ではにわかに書体ブームであり、文字に萌える文字っ子たちが増えている。

アートディレクションの祖父江さんや、編集者の小林こばやし功二こうじさん などとディスカッションを繰り返し、紆余曲折を楽しみ、時間の経過にオロオロし、 ああでもないこうでもないとシミュレーションをおこなった結果、今回の書体見本帖は、 「書体は好きだけどよくわからない」そんな初心者でも興味をもってもらえるわかり やすい内容で、B5判・24ページの中綴本という仕様に決定した。

特徴は多すぎても覚えられないから、もっとも押さえてほしい3点に絞り掲載して、 スッキリさせている。

 

表紙の写真は川内かわうち倫子りんこさんによるアナログ撮影で、これは 凸版文久体が印刷された数種類の大きなフィルムをお渡しして、注文はあまりつけず にお任せで撮ってもらったものだ。光を感じさせるこの二枚の写真は、とても魅力的で 凸版文久体の世界観をよく表していると思う。是非いろんな人に見てもらいたい写真だ。

 

9.2.文部科学大臣賞

「聞きました? 文部科学大臣賞をとったみたいですよ。」

「え?」 2015年秋、なんと凸版文久体見本帖が「第57回全国カタログ展」で文部科学大臣賞を受賞してしまった。 知らせを聞いていちばんびっくりしたのは私自身で、エントリーされた数々の趣向を 凝らした豪華上製本のカタログなども含まれる応募の中から、まさかB5判・24ページの 中綴本が選ばれるとは思ってもいなかったからだ。 授賞式のパーティーでそんなことを話すと、「何を言ってるんですか、もっと自信を もっていいんですよ」と言ってくれる人が大勢いたのにもびっくりしたが、会場を あとにした帰り道に「凸版文久体には、いい風が吹いているかも知れないな」と、はじめて そんなことを思ったのだった。

 

10.祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ

2016年の年が明けて、祖父江さんからびっくりするお知らせが届いた。

1月23日からはじまる氏の展覧会「祖父江慎+コズフィッシュ展:ブックデザイ」の 会場に、凸版文久体を紹介する一角があるというのだ。 前期「cozf編」と後期「ish編」に別れたその展覧会で、そのミニハウスは会期中ずっと 建っていた。 前期は室内がブルーナの絵本でおなじみ「ウサコズフォント」で外壁が凸版文久体、 後期は室内がカナモジカイから発展した「ツルコズ」で外壁が凸版文久体だった。 「音のカタチ」と題されたそのミニハウスの中に入り、そっくり文字に包まれていると、 ぞわぞわと何かが立体化し、私の想像力とリンクする何とも言えない力を感じてしまう。 なんとも愉しい。やはり文字には力があり、文字は感じるものなのだ、ということが よくわかるすばらしい展示だった。さすがだ。

 

11.利用者のために

凸版文久体を展開する上で、フォントの利用シーンをプロユースとパーソナルユースの二軸 で考えており、プロユースはモリサワの流通チャネルによってカバーできるようになった。 同じようにパーソナルユースの展開ルートも確立したい。

パーソナルユース。

誤解を恐れずにいうと、パーソナルユーザはフォントを買ったりはしない。インターネット 閲覧や電子メール、文書作成などにパソコンに搭載されているフォントをそのまま使う。

ならばオペレーティングシステムに搭載されるのがいちばんいいではないか。凸版文久体も そのようなカタチで展開ルートを実現したいと考えていた。

そんな思いの先にはかならず志のある人との繋がりがあり、お互いが交信できる共通の項目を もち、その相互理解の上に得られる相乗的な効果に期待がもてる限り、かならず成功するのだ。 2014年夏のある日に、私は次のようなメールを書かずにはいられなかった。

「デジタルでの読書体験をもっと豊かにしたいと凸版書体の改刻に取り組んでまいりまして、 その書体が汎用的なシステムに搭載されるということになれば、その思いが実現に向けて一挙 に加速するということに他ならず、とても嬉しい限りです。」

「これまで可読性を第一に考えて改刻を進めてきましたが、私たちは読みやすさと身体的な タイプデザインが、どこか底辺でつながっているのではないかと考えています。凸版文久体は そんな身体的な書体にしたいと考えているのです。」

 

12.ちょっと事件的な書体

身体的なタイプデザインとは、本来人間が自然に感じとるカタチや意識をタイプデザインに 取り込むことであり、見方を変えれば、例えば人が違うと感じる部分は、違いとして適度に 残すということである。こういうと無責任でタイプデザインとしてはアンバランスに聞こえる かも知れないが、考えてみれば自然界は多様であり、すべてが同じく揃うことのほうが珍しい。 少なくとも、私たちはデジタル時代の表現にも十分対応可能で、読みやすく、言葉が生み出す 意味が伝わりやすい書体を追求する中で、このような考えにたどりついた。凸版文久体の 全5書体は、すべてこのアプローチで作られている。

そう考えると、現代のフォント事情の既成概念からいくつか解放されるところがある。 例えばフォントファミリー。凸版文久体は、身体的なタイプデザインとして同じ概念で作られた 全書体をファミリーとしており、その点では骨格が違う書体があってもよい。

また、凸版文久ゴシックの英数字に採用したスラブセリフ調のスタイルや、パーレンをはじめ 一部の記号や約物を全書体で統一したスタイルなどは、もともとこれらは別々にデザインされた 文字であり、一つの文字セットの中でも違いがあってよいとの考えからだ。

もしかしたら、身体的なタイプデザインによって、ディスレクシアなどの改善効果も期待 できるかも知れない。そんなことも議論を交わしながら作られていった。

 

13.ランドフォール

2016年6月、水平線の彼方に島影が見え、みんなで叫ぶ。ついに凸版文久体シリーズの 全書体が完成したのだ。ご尽力いただいたすべての皆様に心より感謝を申し上げたい。

この小さな航海記は、凸版文久体プロジェクトで私たちが何を考え、どのような行動を とったかということを中心に書いてきた。書体制作の裏側をお楽しみいただき、 凸版文久体に興味をもっていただいて、お使いいただければ、これ以上の嬉しいことはない。

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